去年、レジンの硬化不良に苦しんだ時の話です。
UVレジンはライトをあてて固めるので簡単なのですが
2液を混ぜて、その反応で固める2液性のレジンが全然固まらなくなってしまいました。
2液は混ざっていなかったり、分量を間違えたりすると硬化の感じが変わってしまいます。
レジンは無駄になってしまいますし、型もべたべたになりだめになってしまいました(TT)
2液性レジンは私の作家活動には欠かせない材料です。
何としてでも使いたく、色々と思考錯誤して解決することができましたのでここでシェアします。
解決するためには原因を特定しなければなりません!
分量も混合もきっちりはかり、ちゃんと混ぜているのに固まらない…
その原因は何なのでしょう??
一つ一つ確認していきました。
寒さによって起こる硬化不良の原因と対策
よく考えると硬化不良が起ったのは引っ越してからで、それまではちゃんと固まっていたのです。
とすれば、環境の変化が原因かもしれない…と思いました。
ちょうどその年に引っ越して初めての冬だったのですが、本当に暖房のきかない家でして
私自身も体調を崩しましたが、なんとなくレジンもその寒さが原因な気がしていました。
原因1、温度が低すぎて、混ぜても混ぜても混ざっていなかった!
「気温」と「しっかり混ぜても混ざらないこと」これらは関係があります。
混ざらないのは、 硬化液と本剤の粘度の差 が原因です。
粘度がどうであれ、しっかり混ぜれば混ざるかと思ったのですが
触ると硬化の度合いが違うことに気が付きました。
しっかり混ざっているところとまざっていないところに差ができてしまっているのだと思います。
混ざりきらなかった本剤が一部浮いているような感じで、表面に亀裂のような模様がでていました。
お菓子作りにもこういうことがあります。
生クリームでムースを作ろうとした時に似たようなことが起こった思い出があるのですが
粘度の違うものはなかなか混ざらないし、一時的に混ざっても徐々に分離してしまうのです。
2液性レジンの場合、本剤はとろっとしてるのに対し硬化液はさらっとしてます。
本剤は寒ければ寒いほどとろみがきつくなるので、本剤だけ湯煎して硬化液のようにさらっとした状態に近づけました!
※この時、湯気が入りすぎたり水滴が入ると曇ってしまうので注意
その後そこに、硬化剤を分量通り入れます。
(この時は数滴多めに加えました)
すると、流動性がよくなってすごく混ぜやすくなりました!
この時、念のためしつこく混ぜることにします。
カップの壁をこそいだり、底にたまっているものもちゃんと混ざるようにあらゆる角度から混ぜました。200回くらい混ぜたかもしれないです(笑)
混合は成功したと思います!
でも、三日、五日、一週間、それ以上待っても固まりませんでした…
混ぜたときはすごくいい感じだったのに(;´・ω・)
原因2、寒すぎて硬化反応が止まっている
これらはレジンの説明書に書いてあることですが
「気温が低いと固まるまで時間がかかる」
「寒すぎると硬化不良になってしまうこともある」
こうなると室内の温度管理が必要になってくるわけですが、私の家は暖房がきかず、常に寒い状態でした。
温度調整は難しいところ。
かといって、型に流し込んでから湯煎することは幅的に難しく、
あまり長時間お湯にさらすと湯気が入り表面がくもっていってしまいます。
ためしに暖房の目の前に置いてみたのですが、風で動いてしまいます;
しかもうまく温度が伝わらず、効果はありませんでした。
そこで、リビングにあったトースターを使ってみました。
トースター内を温めて、そこにレジンを流し込んだ型を入れていきました。
時々熱を与えながら、放置を繰り返し…ようやくレジンが硬化しました(*´▽`*)!
今ではレジン用のトースターを持っていて、今の季節だけ出して使っています(笑)
1回目は型を変形させてしまったのですが、以下のやり方で変形させず、固めることができました。
参考にしていただけると幸いです。
トースターを使ったやり方
1、15秒ぐらいあたためたら、電源を切る
(私のは温度調整できるものだったので最低温度設定して15秒あたためます。使うトースターは温まれば問題ないので、温度調整ができないものでも大丈夫だと思います)
2、トースターをあけ、手を入れて温度を確認。
熱すぎると型によっては変形するので少し待って熱を逃がします!
レジンが万が一こぼれてもいいように紙をしいています。
※レジンが過熱部分にたれると加熱されて危険なので注意
3、紙の上にレジンを流し込んだ型をおいて、トースターを閉める
4、1時間~2時間ごとに15秒くらい温めて切るを5回以上くり返す
型が心配な場合、その都度出してから温め、温度をみて入れるのがおすすめです。
私は2液を混合する前、本剤を温める時もトースター使ってます!
湯煎だと湯気が入るのが怖いので
(そもそも、トースターや湯煎をせずとも温められる専用の機械もあるらしいですがね;)
でもカップが熱で変形して溶け、中のレジンがこぼれることがあるので、温度には注意しています。
その他の硬化不良の原因
もし、以上を試しても解決しない場合に考えられるとすれば、購入したレジンの説明書を読んでみると何かヒントが得られるかもしれません。
私が購入したレジンには
「染め具を入れすぎない」
「単純に量や厚みが少ないと反応が起こりにくい」
などが色々と書かれてありました。
硬化反応を起こすためにはある程度の量と厚みで作った方が安心なようです。
最低毎回15-20gになるように作り、薄く流し込み過ぎないのがおすすめです。
検索でこの記事に辿りついた皆さんの硬化不良が解決しますように(*^^)v!